場所 いわくら公園
参加者 (120人)
遺族14家族40人
会員30家族79人
新垣 副院長 倉敷中央病院
慰霊祭当日、岡山市内は小雨でしたが現地に近づくにつれ、雨が強くなり受付もできず参加者の確認がままならない、そんな中での慰霊祭がはじまりました。

そんな中、大きな花束を持って倉敷中央病院の新垣副院長が出席してくださいました。
加納さんの司会ではじまり、そして馬場先生の悲しい訃報を改めてお話されて、全員で病児と馬場先生に黙祷をしました。
天国の子ども達も「馬場先生、まだ来るのが早すぎるよ。もっともっと、お友達をみてほしかったのに。」と泣いていたと思います。
雨は、ますます強く降り、涙雨で悲しい空気で山の中は冷んやりしていました。
支部長の挨拶のあと、今年は感謝の手紙として、亡くなった病児に須増さんが読んでくれました。
『本日は、元気になり成長した子どもを育てさせて頂いている親から亡くなられた方々や遺族の方への感謝の思いを手紙にして読ませていただきたいと思います。
私は、3月25日を迎える度、命の重さとその命を育てさせて頂けていることに感謝します。
15年前、俊喜は生まれて7日目に手術を受けました。
その時、大変難しい手術であること、今までは助かる確率がとても低かったこと、佐野教授が2ヶ月前に新しい手術法を実施されて俊喜が3例目であることを説明していただきました。おかげさまで手術は成功し、次の手術まで倉敷中央病院のNICUで経過をみていただきました。
そんな中、初めて俊喜の爪を切ったときの嬉しさ、生きているからこそ爪が伸びるんだと、そんな当たり前のことで一喜一憂していたそんな時、1例目のお子様が急変され亡くなられグレン手術まで時間の猶予がない事を告げられ直ぐに2例目の大ちゃんと俊喜が手術に呼ばれ無事手術をしていただきました。
今では、二人とも元気に成長して高校生になりました。
俊喜が毎年15年間元気に誕生日を迎えて来れたのも何人もの小さい命の犠牲のもとにあることを忘れてはいけないと思っています。
会ったことはないけれど、あなたの名前は忘れたことはありません。
1例目のシホちゃん!あなたの死を無駄にしない様にこれから与えられた命を大切にしていきます。
また先日は、馬場先生が突然にお亡くなりになられるというとても悲しい知らせが届き残念な思いでいっぱいです。
今でも、あの優しい笑顔で毎朝回診に来ていただいたことを思い出します。
不安でいっぱいの中でどれだけ先生のお言葉に救われた事か。
成長した俊喜と一緒に優しい笑顔の先生に又、お会い出来ると思っていたのに残念でなりません。
これからは、生かされていることに感謝しながら生きていくことが亡くなられた方々へのご供養になると信じてご冥福をお祈りいたします。』
そして、息子の俊喜くんが読んでくれました。
『天国のみなさんへ
天国のみなさんのおかげで、今、僕たちはこうして元気でいられています。
みなさんがいなくなってから今も、病院の先生方は、日々、治療方法を考えてくれています。
そのおかげで助かる命が増えていっています。
先生ありがとうございます。僕たちは、あなた達から受けついだ命を大切にしていきたいと思います。
今、僕は水分制限などがありますが、元気に毎日高校に通っています。
これからも、まわりのみんなに支えてもらいながら元気に働ける大人になります。
天国のみなさん!僕たちを見守っていてください。』
山の中、雨の音と須増さん親子の声が響きわたりました。
そして、遺族、新垣先生、会員のみなさんと献花しました。
お天気だと写真撮影ですが、大雨でしたので中止にしました。
しかし、大きなテントを張って汁やおにぎりを並べて、みんなで食べました。
県外から参加された方から差し入れをいただき、バーベキューの肉はみなさんに配り持って帰っていただきました。
大雨の中、バーベキューができないことを知りながら、参加してくださった皆さん本当にありがとうございました。